法人別に考える訪問看護ステーションの種類|訪問看護ステーションの転職&見学 求人情報サイト「VISIT」訪問看護ステーションの転職・見学求人情報サイトVISIT

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法人別に考える訪問看護ステーションの種類

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一つに訪問看護ステーションといってもいろいろな種類や特徴があります。
今回は運営している法人によって訪問看護ステーションの方針や業務にどのような特徴があるのか説明します。

まずはこちらをご覧ください。
厚生労働省が調査した、平成29年10月1日現在の開設(経営)主体別の状況です。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/service17/dl/kekka-gaiyou_01.pdf

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訪問看護ステーションは営利法人が最も割合が多く、次に医療法人、社団・財団法人、社会福祉法人が続いています。

初めに結論から伝えますと、法人によって一般的な特徴はありますが管理者の得意分野や代表が掲げるコンセプトによって大きく内容が変わってきます。管理者または代表がどのようなことを大切にしてステーションを運営しているか直接話を聞くことが重要です。

そのステーションが運営する目的や背景から掘り下げて特徴を知ることで、転職活動でより自身にマッチしたステーションをイメージすることができます。
営利法人
一般的には株式会社が運営している法人となります。10年以上前の訪問看護ステーションは医療法人が半数以上でしたが、上記のグラフのとおり現在は半数近くは営利法人が運営しています。なぜ、こんなに営利法人が増えてきたのかは後日説明します。

営利法人の特徴は、言ってしまえば多種多様であることが特徴になりますが根本的な目的は利益を出すためであり、その為にどのようなコンセプトにしているかによってステーションの特徴が変わってきます。

代表が看護師である場合は訪問看護が中心である傾向が強く、その中でも代表の臨床経験によって精神科、小児科(重症心身障害児)、終末期・緩和ケアに重きを置いている場合もあります。整形外科や回復期の臨床経験が豊富な場合は、訪問リハビリや神経難病に力を入れていることもあります。
「24時間365日対応、赤ちゃんから高齢者までどなたでも受け入れます。」といったオールマイティーであることをコンセプトにしているステーションも多いです。

代表が療法士である場合は、訪問リハビリを中心に運営しているステーションをよく見かけますが、これも運営方針や管理者である看護師がどの程度運営に関わっているかによって訪問看護と訪問リハビリの割合が変わってきます。昔に比べて訪問リハビリの点数が下がってきましたので、訪問リハビリのみ行っているステーションは少なくなってきました。

医療介護とは別の他業種から訪問看護事業に参入してステーションを運営している法人も多く見かけます。
調剤薬局や接骨院・マッサージといった多少は関連のある業種もあれば建設業、不動産業、運送業、人材派遣業などあまり関連のない業種も参入しています。それだけ訪問看護事業の需要が高く、国としても従来では医療機関が中心であった訪問看護ステーションへ他業種の参入してくることを期待しています。
一見、他業種から参入した法人だと、医療看護のことを分かってないからやりにくいのではないかと思うかもしれません。しかし、医療介護職の方で会社の経営がとても得意という方は多いわけではないので、経営と現場の運営を分けて業績を伸ばして、サービスの質も高めているステーションはたくさんあります。

給与水準は比較的高く、訪問件数に対して給与を支給するインセンティブ制をとっていることが多く、がんばった分だけ給与に反映されます。
医療法人
医療法人は病院やクリニックが運営しているステーションになります。
病院が運営する訪問看護ステーションの特徴は、退院患者の受け入れを行っていることです。
国の方針により入院患者のホスピタルフィーを下げていく為に、治療が終わった患者は退院して病院以外で療養生活をおくることが推進されています。そのため在院日数をできるだけ少なくして、退院後不安定な状況でも受け入れが可能なステーションが必要になります。しかし、医療依存度の高いか方の受け入れが可能でスムーズに連携を行えるステーションは多いわけではありません。
その為、病院が運営するステーションは退院直後や終末期看護・ターミナルが近い医療依存度の高い利用者様の受け入れに力を入れています。オンコールの対応についてもコール頻度や出動の機会も多い傾向があります。病院と連携することで売り上げにも相乗効果が期待できことも病院が訪問看護ステーションを運営する大きな目的の一つです。
母体は病院であることで、利用者様の体調が不安定となり入院が必要になった場合、バックベットが確保されていることはぐ業務を行うスタッフにとっても安心できる点ではないでしょうか。

クリニックが運営する訪問看護ステーションの特徴は在宅医療を行っているかによって変わります。
外来を中心に行っているクリニックでは、今まで外来に来ていた方が年齢を重ね来院できなくなっても、継続して在宅でもサポートをしていきたいといった目的があります。
また、在宅医療を積極的に行っているステーションでは、ターミナルや終末期医療を積極的に対応していますので、医療依存度の高い方が多いです。近くに医師がいることで相談や報告がしやく、緊急時も対応がスムーズであることは業務を行う上でもメリットです。

給与水準は病院の給与形態と紐づいている為、経験年数によってテーブルが設定されています。経験年数が短いと給与水準は低いですが、定期昇給があり賞与もしっかり出ますので安定しています。
一般社団・財団法人、社会福祉法人
一般的に一般社団法人は介護老人保健施設、社会福祉法人は特別養護老人ホーム、一般財団法人は病院を運営していることが多いです。
一般社団法人や社会福祉法人は公営性のある事業を行っている為、何かに特化するわけではなくどのような方でも受け入れ地域に貢献していく事を目的としています。一般的な高齢者はもちろん、小児科、精神科、医療依存度の高い方、生活に困窮している方や困難事例まで幅広く対応を行っています。また、公益事業として、子育て支援事業や人材育成事業を行っていることが多く、教育体制が充実しており子育てへの理解が高い傾向があります。
地域の中心的な訪問看護ステーションとして、機能強化型訪問看護ステーションの指定を受けていることも多いです。

給与水準は平均的で一般的な月給賞与制をとっていることが多いです。
協同組合
よく見かけるのが医療生協と言われている医療生活協同組合が代表的な共同組合の法人です。医療生協は地域の住民が出資し運営に参加している為地域との繋がりの強い法人です。定期的に地域住民に向けた健康チェックや公開講座、お祭りを開催しています。
施設形態としては、病院を中心に老人ホーム、デイサービス、訪問看護・介護、障害者施設など多岐に渡って運営しており、法人内で異動希望を出すことで退職せずに違う施設で勤務することも可能です。例えば急性期病棟に勤めたあと、地域包括ケア病棟に異動し、訪問看護へといったケースもあります。教育体制が非常に充実しています。

地域住民へのボランティア活動や病院では差額ベッド代は取らない方針など公益性の高い取り組みを行っていることもあり、給与水準は比較的低いです。その分教育体制や福利厚生が充実しており指導も丁寧です。
運営している法人によって目的が様々であることが分かりましたか?

訪問看護ステーションに興味を持ったきっかけは個人で様々だと思います。

例えば・・・

給与が高い
賞与がしっかりでる
インセンティブ制がある
定期昇給があり安定している
休日が多い方がいい
平日に休みが欲しい
土日に休みが欲しい
家からできるだけ近いところが良い
生活圏が被らない少し離れたところが良い
教育体制が充実している
子育てに理解がある
勤務時間が短い
電動自転車のみの移動
自動車での移動がある
ターミナルや緩和ケアに力を入れている
小児科、精神科に特化している
リハビリに力を入れている

今まで、私が訪問看護ステーションを希望する方から聞いた希望を上げていくと、本当に様々で人によってメリットとデメリットが違います。

その希望を全部が叶えられるわけではありませんが、希望を受け入れてもらいやすいのはどのような法人なのか見えてきたのではありませんか?

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この記事を書いた人
甲斐 博之
大学卒業後、食品会社で勤務し、知人の紹介により訪問看護ステーション、在宅医療のクリニックを運営する法人に入社。看護師を中心とした医療介護職の人材紹介業務の立ち上げに関わり、同時に法人の採用や広報を担当する。訪問看護に関わることが多く、その中で患者さま、看護師それぞれの立場でお役に立てないかと思い訪問看護ステーションの求人に特化した「訪問看護ステーションの転職・見学求人情報サイトVISIT」を立ち上げる。

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