訪問看護ステーションの給与形態の話(インセンティブ制度)|訪問看護ステーションの転職&見学 求人情報サイト「VISIT」

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訪問看護ステーションの給与 インセンティブ制度

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こんにちは、VISITの甲斐です。

今回は訪問看護ステーションの給与形態についてお話しします。
これから訪問看護ステーションへの転職を考えている方は是非知っておいて頂きたい内容です。
コロナウイルスの影響で動きづらい今だからこそ、今後の有利な転職の為にもお読み頂ければと思います。
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インタビュアー

ライター 甲斐 博之
大学卒業後、食品会社で勤務し、知人の紹介により訪問看護ステーション、在宅医療のクリニックを運営する法人に入社。看護師を中心とした医療介護職の人材紹介業務の立ち上げに関わり、同時に法人の採用や広報を担当する。訪問看護との関りが多く、その中で患者さま、看護師それぞれの立場でお役に立てないかと思い訪問看護ステーションの求人に特化した「VISIT」を立ち上げる。

訪問看護ステーションの給与形態

訪問看護ステーションの給与形態はその企業によって様々ですが、大きな違いとしては「インセンティブ制」を導入しているかどうか、があげられます。
医療従事者の方にとってはあまり耳慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言うと「成果に対して手当を支給する制度」のことを言います。
一般企業の営業職などにはこの制度が適用されているケースがあり、契約件数に応じた出来高としてお給与に手当がつくことがあったりします。

ちなみに、病院やクリニックを運営している医療法人、または特別養護老人ホームを運営している社会福祉法人では一般的な月給賞与制を導入しており、入職時の雇用条件に記載されたお給与が額面通りに支給されています。

訪問看護ステーションのインセンティブ制度とは

前述のように、インセンティブ制度とは出来高制の給与形態のことを言いますが、訪問看護ステーションの場合は「訪問件数に応じて手当を支給する」という契約となります。
つまり「訪問すればするだけプラスでお金が入る制度」という認識です。

インセンティブ制度のメリット

ではインセンティブ制で働くメリットは、というお話になりますが、
一言でいえば、頑張ったら頑張った分だけ正当に評価され、手当として給与に反映されるという点です。

これは一例になりますが、
経験年数は長いけどろくに仕事もせずミスも多い看護師がいたとします。
やる気がなく仕事への不満や陰口ばかり言っているのに、頑張っている若手の自分より給与が高いことに納得がいかない、というご経験は少なからず多くの看護師がお持ちかと思います。

これには一つのからくりがあります。
病院などを運営する医療法人では、患者の治療という最大の目的があるため「臨床経験を評価する」という考え方が給与査定の基準となっています。いくら能力が高く患者やスタッフ間のコミュニケーションが円滑な看護師であっても、臨床経験以上に評価され給与に反映されることはほぼありません。

一方、訪問看護ステーションでは「訪問してサービスを提供すること」こそが目的であり、その価値となります。
スキルや経験ももちろん大切ですが、それはあくまでも「良いサービスを提供する為に必要な要素の一つ」と考え、利用者様が安心して快適に日々の療養生活を送れるように支援することを最も大切としています。

もちろん看護師としての能力求められますが、それ以上に利用者様の気持ちを汲み取り、望みを引き出すコミュニケーション能力が訪問看護には求められます。どれだけ経験豊富な看護師であっても、利用者様の気持ちを汲み取れず、適切なサービスを提供できなければ、訪問の停止という事態を招くことすらあるのです。

そこで、より多くの良いサービスを提供した人を評価するべきだ、という考え方が重要となってきます。
評価への対価として、給与+α(どれだけ頑張っているか)の手当が支給される点はインセンティブ制度を導入している訪問看護ステーションで働く大きなメリットといえるでしょう。

インセンティブ制度のデメリット

もちろんインセンティブ制度にはデメリットも存在します。

一言でいえば訪問件数を増やしすぎてしまう可能性があるということです。

運営者としては収益に直結するため訪問件数の拡大は魅力的です。
また地道な営業で培ったケアマネジャーとの良好な関係を絶ちたくないため、ついつい訪問件数が増えがちになります。

しかしながら、訪問件数が増えればそれだけ毎日の記録、月末の報告書や計画書の作成に時間を取られることとなり過剰労働によるサービス水準の低下につながってくることは想像に難くありません。
こうした事態にならない為に、運営側の業務コントロールも当然重要ですが、スタッフ個人も自身の能力に合わせたセルフマネジメントを行っていく必要があります。

インセンティブ制度の具体的な給与形態

都内訪問看護ステーションの一般的なインセンティブ給与設定の例

基 本 給 250,000円
資格手当  30,000円
住宅手当  20,000円
固定月給 300,000円

変動手当
インセンティブ手当 81時間以上の訪問から1件(1時間)につき4,000円の手当を支給
オンコール待機手当 平日2,000円/回、土日4,000円/回

1時間の訪問を1日5件、月100件訪問した場合の手当
20件×4,000円=80,000円
月に平日5回、土日2回オンコール待機した場合の手当
(平日5回×2,000円)+(土日2回×4,000円)=18,000円

月給 398,000円(固定月給300,000円+インセンティブ手当80,000円+オンコール待機手当18,000円)
想定年収4,776,000円
※ただし、利用者様の都合で訪問が中止になったり、急変や入院等で月の訪問件数が減る場合もありますので
月100件の予定を立てても実績は月90〜100件程度になります。

上記の給与設定に加えてオンコールで出動した際の手当や会社の業績により賞与が加算されます。

参考)
都内病院併設の訪問看護ステーション 月給賞与制度の一般的給与例
臨床経験5年 月給260,000円(基本給210,000円) 年収396万円(オンコール手当、諸手当込)
臨床経験15年 月給310,000円(基本給270,000円) 年収480万円(オンコール手当、諸手当込)
臨床経験20年 月給330,000円(基本給290,000円) 年収512万円(オンコール手当、諸手当込)

諸手当
住宅手当10,000円
オンコール待機手当 平日2,000円/回、土日4,000円/回
賞与 年2回(実績4.0ヶ月)

転職を成功させるために

それでは最後に、あなたに合った職場の選び方をお伝えできればと思います。

臨床経験の長い方は…
月給給与制の訪問看護ステーションであればお給与が高くなる点は魅力的です。
半面、求められる能力やポジション、面接のハードルも高くなりやすい傾向にあります。

若手スタッフの方は…
インセンティブ制の方が成果が認められやすいことは間違いないでしょう。
ただし医療法人や病院の方が研修制度や福利厚生は充実している場合が多いので、自身の状況に合わせて何を大切にしたいかを考えての職場選びをしてみてはいかがでしょうか。

インセンティブ制度のメリットデメリットをお伝えしてきましたが、転職を考えている方にとって少しでも職場選びの参考になれば幸いです。VISITでインセンティブ制の求人も随時追加されていますので、ぜひ理想の職場を探してみてはいただければと思います。

次回もお付き合いの程、宜しくお願いします。
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