VISIT連載企画 医療人。第四回|訪問看護ステーションの転職&見学 求人情報サイト「VISIT」VISIT連載企画 医療人。第四回

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医療人4

どうもこんにちわ、VISITの甲斐です。
やっと6月を迎えたと思っていたらすでにあじさいが咲き乱れる時期になっているようですね。VISITのオフィス周辺でもきれいな青色のあじさいが景観に彩りを与えてくれています。

関東もいよいよ梅雨入り間近という時期ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

梅雨といえばあじさいの花ですが、実はあじさいには花の色ごとに花言葉があることをご存じでしょうか。

「青いあじさいは辛抱強い愛情」
「ピンクのあじさいは元気な女性」
「白いあじさい寛容」だそうです。

こうして並べてみると、まるで現場で働く医療従事者の方たちをズバリ表しているような気がしてくるから不思議です。

いつの間にか連載も四回目となりました。
これもひとえに足を運んで頂いた皆さま、貴重なお話を寄稿くださった従事者の方々のたまものです。
本当に有難う御座います。

さて、本日の執筆は連載を務めてくれている太田さん(仮名)に代わり、病院から訪問看護ステーションに移り一か月の井上看護師(仮名)です。

初めての訪問看護ステーション勤務で感じた苦労や発見などを赤裸々に語っていただいております。
これから訪問看護を初めてみようかなと悩んでいる看護師の方、必見です。

それではどうぞ、お付き合いのほどを。
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インタビュアー

ライター 甲斐 博之
大学卒業後、食品会社で勤務し、知人の紹介により訪問看護ステーション、在宅医療のクリニックを運営する法人に入社。看護師を中心とした医療介護職の人材紹介業務の立ち上げに関わり、同時に法人の採用や広報を担当する。訪問看護との関りが多く、その中で患者さま、看護師それぞれの立場でお役に立てないかと思い訪問看護ステーションの求人に特化した「VISIT」を立ち上げる。

インタビュアー

井上(仮名)
病棟で看護師として10年近く勤務をした後、結婚・子育てを機に現場から離れた時期が続く。家庭の状況が落ち着いてきた中で、現場復帰の道として訪問看護の世界に飛び込み、現在進行形で日々の業務に取り組んでいる。

病院から訪問看護ステーションへ

こんにちは、看護師の井上(仮名)と申します。
今回ご縁があってVISITさんのコラムを執筆させて頂くことになりました。

まずは簡単に私の来歴をお話させて頂きます。
私は病院で数年の勤務の後に一度現場を離れた時期があり、現場復帰という形で訪問看護ステーションで今年の5月から働き始めています。
先輩の看護師の方に同行する形で訪問をしながらOJTを受けている真っ最中なのですが、まだまだ訪問看護の業界では新人のような立ち位置でお仕事をさせて頂いています。

VISITさんからは、未経験ながら訪問看護の業界に足を踏み入れて一か月働いてみての正直な声を聴かせて欲しいとのお話を頂いたので、この一か月の経験を踏まえてお話できればな、と思っています。

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病院とのギャップに驚かされた訪問看護

以前私が働いていた「病院」では、看護師の仕事は患者の治療でした。
これは当然といえば当然で、当時は何の疑いもなく日々慌ただしく業務に関わっていました。

病院にいらっしゃる方の中には当日帰れる方、入院を必要とする方、退院を目指して病気と闘う方、など様々な患者さんがいらっしゃいます。
そうした患者さんに併せて必要な処置を行い、治療をすることこそが看護師の仕事だと教わってきました。

目的が治療である以上、患者さんの希望や要望よりも治療が優先されることが当然であり、もちろん必要なことです。

ところがいざ訪問看護に足を踏み入れてみて驚きました。
訪問看護のお仕事では、利用者さんが抱える疾患への対処はもちろんですが、利用者さんが今何に悩み、何を不安に感じているのか、そうした感情に寄り添っていくことを非常に大切にしているのです。

生活に寄り添う、利用者さんの精神的なケアを如何に大切にする必要があるのかを目の当たりにしたことで、病院で働いていた時とのギャップに驚いたことを覚えています。

また、訪問看護は業務に慣れてくれば基本的には一人での訪問が多いということで、チームでケアに当たっていた病院と比べて、その責任に不安を感じることがないと言えば嘘になりますね。


実際に先輩看護師の働き方を見ていて感じたのですが、やっぱり一人での訪問について回る責任というものは正直大きいです。

例えば利用者さんへのケア一つとっても、信頼を得るまでには相当な時間がかかります。

日々積み重ねていくケアの中で、何を話し、何を聞き、どのように利用者さんと関わってきたかの集大成として利用者さんからの信頼を得ることができるのだと思うのですが、この信頼関係も何かひとつのミスで簡単に失われる可能性があるわけです。

だからこそ、訪問の一回一回を大切に丁寧に、利用者さんに寄り添ったケアを提供していくことが本当に大切なんだと思います。

またこれも病院との違いですが、利用者さんのご家族との関係というものも本当に大切になってきます。

在宅で訪問看護を受ける方のご家族にとって、生活の中に病気や障害を抱えた家族が当たり前にいるわけです。
当然ご家族だって抱える不安やストレスがあって、なかなか人に相談できずに悩んでいることもあります。

訪問看護に伺うということは、利用者さんやそのご家族の生活を医療を通して支えていく事だと感じると、やはり病院とは随分違う世界だな、と改めて気づかされますね。

先輩看護師の引き出しの多さ

訪問看護のお仕事を始めて、先輩看護師の方々のすごさに驚かされる日々ですね。

処置の方法などはもちろんのことなのですが、コミュニケーション能力の高い方が本当に多いな、と感じることがすごく多いんです。

ケアに当たるときなどにも、日常会話から利用者さんの昔話、ご家族の話など色んな引き出しを使って利用者さんとの距離を縮めていくんです。

そうした積み重ねの結果だと思いますが、利用者さんとの信頼関係が深く、「君に来てほしいんだよ」なんて言われている姿を見ると、私もこうなりたいなと思わされます。

あと、まだ聞けてないのですが、今後先輩方に聞いてみたいなと思っている疑問の一つに、性格的に苦手な利用者さんとどうやって信頼関係を作っていくのか、どうしたら人と接することが得意になっていくのか、というものがあります。

もちろん自分で見つけていく必要があるのですが、それでも聞いてみたいな、と思う先輩方が近くにいるというのは、訪問看護経験の浅い私にとっては大きな安心材料ですね。

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ハウスルールを知る

訪問看護に関わる中で驚いたことはそれこそ山のようにあるんですが、中でも驚いたことの一つにハウスルールというものがあります。

病院での看護の場合、まず病院のルールがあります。消灯は何時、食事は何時から何時の間、外出の可否など様々ありますが、患者さんの治療を前提に病院のルールがあり、患者さんはそのルールに則って治療を受けています。

ところが、訪問看護の場合、ケアの場は利用者さんのご自宅になるわけです。
当然ではありますが、そのご家庭ご家庭のルールというものがあります。

そのルールを破ってしまえば信頼を得ることは難しくなります。
また、訪問時の手洗いの際にはご家庭のタオルを借りない、何か一つものを借りるにしてもしっかりと説明して、「お借りします」とお声をかけるなどの必要が出てきます。

訪問看護は、利用者さんのご家庭にお邪魔をして生活支援をさせて頂く、という大前提があるという点も、働き始めてから気づいたことですね。

後は実際に働き始めてからですが、ケアに対する考え方が変わったな、という実感があります。

病棟勤務をしていた時には、入浴介助一つとっても次に控える業務を考えてしまい、「早く終わらせたい」など考えることもしばしば。
一つ一つの業務がルーティーンになりがちだったのかな、と感じています。

訪問看護を始めてからは、利用者さんとのコミュニケーションも増える中で、もしかしたら私の訪問を楽しみにしてくれているかもしれない、と感じる機会が増えました。

利用者さんに楽しみだと思って頂ける時間を増やすために、次はどうしようかな、何を話そうかななんてことを考えるようになったのも、変化ですよね。

訪問看護って大変。だけど面白いかもしれない

看護師には色々な働き方、働き場所があります。
病院での働き方にも当然面白さ、やりがいはあったと思うし、それが好きな看護師の方もたくさんいると思います。
でももし、病院でのケアに疑問を感じたり、少し疲れてしまった方には訪問看護のお仕事があるよ、ってお伝え出来たら良いなと思います。

人に寄り添って、人と接することが好きな方には訪問看護ってとても充実した職場だと思います。

私の場合、訪問看護が自分に合うかどうかは考えても答えが出ませんでした。
実際飛び込んで体験してみたことで自分なりに感じるところや発見に出会えたのかなと思っています。

先輩の看護師や他のスタッフと話していると、本当に看護が好きなんだなと思う方ばかりです。
私にはまだ訪問看護だからこそ、という魅力を人に伝えられるほどの実感があるわけではありませんが、これから環境を変えてみようかな、と悩んでいる方にとって、訪問看護という選択肢があるということを知ってもらえれば良いなと思っています。
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